ピコーン! その2

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ピコーン! その2

 

半年間滞在したチェンマイからの引き揚げに、新型コロナウイルスが立ちはだかった。

新型コロナウイルスがエアチケットに「キャンセル」を感染させたのだ。

帰国のために最初にエアチケットを買ったのは223日のこと。そのチケットが新型コロナウイルスに感染し「キャンセル」&「チェンジ」というやっかいな病気(?)を次々と発症したのである。

 

感染の兆候は「ピコーン!」と鳴る携帯メールの着信音。PCR検査(メールを開くことを意味する)をすると「Cancel」「Change」という陽性反応が明らかに読み取れる! こんなウイルス見たことないから治療方法がわからない。一貫性のない、後手後手に回る日本政府の検疫施策と航空会社の混迷する運行が感染に拍車をかける。

結局、「感染しましたよ!ピコーン!」とそれに対する変更は都合9回。かかわった航空会社は3社に及んだ。「ピコーン!」を思い出すと吐き気がするが、その顛末を書いてみる。

 

最初の予約=2002年2月23日 

チェンマイを引き揚げるため、この日(2月23日)に予約した帰国便は3月13日のCathay Pacific&Cathay Dragon。

タイムスケジュールは以下の通り。

 ◆3月13日 チェンマイ11:20―(KA232)―15:20香港

 ■3月13日 香港17:15―(CX502)―21:10関空

いつも利用している便。非常に快適・早い・安い!

 

ピコーン! フライト変更=3月3日14:44 

「ピコーン!」と携帯が鳴った。

開けてみた。―Travel Document Flight Schedule Change―とあった。

以下の便に変更してくれ…と。やっぱりウイルスは陽性反応を見せてきた!  

 ◆313日 チェンマイ11:20―(KA232)―15:20香港

 ■3月13日 香港10:30―(CX506)―15:05関空

エッ?ちょっと待った‼ 香港に15:20分に着くのに同日の10:30出発の関空行き(CX506 )に乗れるはずないじゃん!? あわててカスタマーセンターへ電話。日本のセンターにはいくら待ってもつながらず、香港のセンターに。この便の組み合わせを以下のように変更。

 ◆313日 チェンマイ11:20―(KA232)―15:20香港

 ■3月14 香港10:30―(CX506)―15:05関空

変更予約完了=3月3日16:10

13日の16:00香港⇒関空を翌日の朝便(CX506)に。ということは香港では18時間の待ちになる。長いな〜、でも仕方ない!帰れればいい!

 

ピコーン!◆フライトキャンセル=3月6日23:29

「ピコーン!」 また鳴った。

開けてみた。―Important information―Special Update

…14Mar. CX506 Fright has been cancelled…

なにー⁈(#^ω^)。香港での長いトランジットタイムを納得して14日のCX506 を選んだのに、キャンセル〜⁈(#^ω^)

Cathayの公式サイトを見たら、なんと3月13日以降の日本便がすべて消えていた。

では11日ならどうだ? 変更した。

 ◆311 チェンマイ18:25―(KA233)―22:05香港

 ■3月12日 香港10:45―(CX506)―15:40関空

変更予約完了=3月7日8:10

あえてチェンマイの日程を切り詰め、11日のチェンマイ出発、香港12時間待ちに変更した。もうこれで安心!と思った。

 

ピコーン! フライトキャンセル=3月7日23:20

枕元で「ピコーン!」。寝ぼけ眼で文字を追った。

…12Mar. CX506 Fright has been cancelled…

ふざけんな〜(#^ω^)!

もうCathayなんか乗るものか! 特典を持っているから、マイレージが溜まるから、というスケベ根性でCathayにこだわっていた自分自身に腹が立った。真夜中、Cathayにインターネットキャンセルを入れる。

でもこれではいつまでたっても帰れない。バンコクまで出れば直行便はあるが、チェンマイ⇒バンコク⇒関空でメジャーだと高くなる。チェンマイから1回のトランジットで帰れる航空会社がないか? あった! チェンマイから毎日飛んでいるEVA航空だ。EVAは台湾の航空会社だから台北経由となる。時間的にもベストだ。しかも新型コロナウイルス対策で台湾は抜群に優れている。しかも台湾は日本の入国規制からは外れているから、2週間の待機要請はないし、公共交通機関の利用もできる…というわけで予約。

 ◆3月12日 チェンマイ11:35―(BR258)―16:30台北

 ■3月12日 台北17:40―(BR180)―21:05関空

変更予約完了=3月8日01:10

最初に予約したCathayのとEVAとは日付は違うがタイムスケジュールほぼ同じ。

これで完全に決まり! 真夜中1時過ぎ、ウイスキーをひっかけて眠りに落ちた。

 

ピコーン!ぁフライトキャンセル=3月9日16:02

「ピコーン!」 また鳴った。いや〜な予感がした。

開けてみた。…Fright Alert… EVAもコロナに感染していた。

 ◆3月12日 チェンマイ11:35―(BR258)―16:30台北

 ■3月12日 台北06:30―(BR178)―10:25関空

「ピコーン! 廚汎韻犬茲Δ淵▲蕁璽箸世辰拭12日の16:30に台北に着いてその日の06:30発の関空行きに乗れるはずがないじゃないか。ザケンナー(# ゚Д゚)

12日以後の予定をEVAのサイトでみても日本便はほとんど飛ばないことがわかった。ということは結局EVAがアラートを出した便をキャンセルしなければならない。公式サイトを見てキャンセルの申し込みをすると「このチケットに関してはWebでの扱いはできません」とあった。そこでチェンマイ国際空港のEVA航空事務所に行って変更ないしキャンセルをしてもらうしかないと思い、タクシー(GRAB)で直行(ぼくのアパートから空港までは20分ほどで着く)。空港に着いてEVAの事務所を探したのだが見当たらない。毎日飛んでいるのだから当然事務所はあるはずだが‥‥とインフォメーションに聞くと「ここにはありません!」‥‥愕然とした。

ということは電話しかない。ぼくの携帯は通話時間が制限され、残時間がほとんどなかった。空港内のAISに行き、モバイルのトップアップをしてもらい翌朝9:00から受け付けるEVAのカスタマーセンターとの電話に備えた。

EVAをキャンセルするとすれば他のチケットを手配しなければならない。空港内の喫茶店に入り、関空行きを探った。まるでフライトサーフィン。そして当たった!

バンコク⇒関空 タイ航空・直行便。

312日 バンコク23:59―(TG662)―07:35関空(313日)

ぼくはいくつかの基礎疾患を持つ高齢者だ。だから深夜便は避けてきた。香港や台北が中に挟まるなら各々23時間ほどの登場となるが、バンコクからの直行だと5時間半。もしも満席なら、これは地獄の責め苦となる。加えてチェンマイからバンコクに出るのも面倒くさい。そう思ったが座席指定予約をみるとほとんどの席が空いている。これなら何とかなりそう、と思い予約確定のクリックをした。

変更予約完了=3月9日17:30

 

TG(タイ航空)を予約した直後、電話が鳴った。2004年からチェンマイに住む旧知の写真家であり映像制作会社を起業している奥野安彦さんからだった。彼そして連れ合いの佐保美恵子さんとの付き合いはもう30年以上になる。

「盒兇気鵝△葬式をしてもらえないか?」と。

日本人の男性が突然亡くなった、という。お葬式はタイ式で行われるが、その前に日本のお経をよんであげてほしい、との彼の妻からの依頼だという。

「いつ?」「12日」「何時から?」「17:00〜」「どこで?」「バンコクのエカマイ」。

それだけ聞いてぼくは「OK!」と即答した。

直前に12日の23:59バンコク・スワンナプーム発のTGを予約したばかりだ。12日はチェンマイからバンコクに出なければならない。少し早くいけばお経を読んで差し上げることができる。前後のことは考えず、「マイペンライ!」と答えていた。

この結末は次回。

 

キャンセル完了=3月10日09:00

WebではキャンセルできなかったEVA航空の予約キャンセルをするため9:00ジャストに台北カスタマーオフィスに電話。無事キャンセル。この時期、CathayEVAもキャンセル料は取らない。世界中が新型コロナウイルスにやられているのだが、航空業界は大変だ。とくにCathayは。また、ウイルス禍が去ったらCathayを使おう。

 


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